深い海の底、静かに暮らす人魚がいました。
彼女はある日、自分が王冠を宿していることに気がつきます。
『世界に愛を届ける』
これこそが、生まれる前に彼女が交わした宇宙との約束でした。
天命を全うするため、泡と共に現れた美しいその後ろ姿。
人魚の姿は、誰の目にも映りません。
それでも、彼女は祈り続けます。
泡はやがて星になり、人魚は導かれるまま、銀河へと昇っていきます。
そして彼女の魂は、眩しいふたつの光になって交わり、
地球へと降り注ぐ大きな愛のエネルギーとなったのです。
これが、彼女がこの世に生を受けた理由になりました。